お茶の中でも特に紅茶は花やフルーツに関係した表現が多くされているようです。
紅茶そのものをじっくり香ってみると特定の花の香りがしたり、樹木の香りがしたりと紅茶にも
豊かな香りが存在しており、いま、紅茶には数百もの成分が確認されているそうです。
香りは専門的には「香気」と呼ばれます。
紅茶の香気成分は摘み取った茶葉を日陰で並べ、柔らかくしおれさせていく工程で一気に発生し始め、
さらに発酵を促すために揉み、篩い分けをした後の発酵においてさらに香気成分が生成されます。
主な紅茶の香りは大きく分けて、
フレッシュなグリーン香(ノート)
フルーティーなマスカット香(ノート)
スズラン、ローズ、ジャスミン
のような花の香り スイートな香りに分けられます。 また、紅茶の産地によっても香気成分が異なります。
インド ダージリン :マスカット、ローズ、ジャスミンのようなフローラル香。
アッサム: ローズ香はダージリンより少ない。
スリランカ ウバ:メントール、フローラルグリーン香。 ディンブラ:メントールの香りは少なく爽快な香り。
中国 キーマン:ランの香り。甘いリンゴの香りなど。
紅茶の主な香気成分となっているのはゲラニオール、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール
などで、これらの成分がはっきりとどの香りに値するというわけではありません。
紅茶の香りは紅茶生産地で作られる紅茶特有の成分含有バランスによって香りを感じさせているのです。
紅茶は香り、コーヒーは味と言います。
でもコーヒーのほうが、さらに複雑で深い香りを持っていたりもします。
コーヒーの香りの成分は、沸点の低いものばかりです。
メチル・メルカプタンの沸点は6℃です。煎ったコーヒー豆の袋から漂う、あのアロマの正体がこれです。
フラン32℃、ジメチル・サルファイト38℃、ブチル・アルデヒド75℃と、どれも揮発性の高い成分です。
ですから、生のコーヒー豆を煎った瞬間から、コーヒーの香りは空気の中へと少しずつ散っていきます。
これからは、とても豊かで芳しい香りが存在するということを知って
あなたもコーヒーや紅茶を飲むときには、ぜひその香りをじっくり感じて楽しんでみてください。